オフィシャルサイトでのファンメッセージでも、これについてはほとんど議論らしい議論は見られませんでした。大方がほとんど何も知らない、杉下が殺害に関与したのではないか?と考えた、などのコメントが有りました。
上記の反応は致し方ない面が有り、そもそもドラマの描写では密室内での出来事について西崎からも杉下からも殆ど成瀬は説明を受けていない。だから視聴者側も成瀬は何も真実を知らない、という前提が成立していたのでしょう。
私の当時の主テーマは杉下が如何にその魂を解放し得るか、であった事、そして投稿終了までの時間も無かったため、この問題について自らの考えを詳細に述べることはしませんでした。
しかし、私はこの段階で成瀬は事件の真相を正確に把握しており、その上で杉下を護るための行動をとったと判断していました。
具体的には杉下を殺害の嫌疑から除外するために、西崎のいう〝作戦の事は黙っていよう〝に乗り、三人が部屋にいた理由も〝偶然〟だとする補強を行った。この線で事件を処理するため、安藤が外鍵を掛けた行為の隠蔽も行われた、と判断しました。
その判断を簡潔に表現したのが以下のしのぶさんのコメントに対するレスです。
>>しのぶ様
>>シャーペンのノック音3つ、ありがとうございます。
>>スカイローズガーデンでの成瀬の行動は杉下のため行動ですよ。
>>西崎の意向を汲み取ったわけでは有りません。
>>西崎案で無いと杉下を嫌疑から除外することができない。
>>だから西崎案にのりその補強をした。
>>成瀬は事実は知らないけれど、真実は理解していたと思います。
>>この時点で成瀬は西崎の望み通りに西崎を切った、というのが私の見解です。
成瀬は真実を理解していた、という下りは、オフィシャルサイトでその根拠を明かすことはしませんでしたが、実際にどこまで認識可能かは思考実験で確認済みでした。
私がそもそも成瀬が事件の真相を完全に理解し得たはず、と気づいたきっかけはさざなみ放火事件のとスカイローズガーデン殺人事件事件の構造分析の結果でした。
分析内容の詳細は先の投稿『対称性・対称性 さざなみ放火事件とスカイローズガーデン殺人事件 その二』に譲りますが、ここで重要なのは杉下が勘違いから会っていない成瀬と会っていた、と偽証したのに対して、成瀬は掛かっていた鍵を掛かっていなかった、と偽証した事。
これは先の投稿で主張したことですが、二つの事件では同一ポジションのキャラクターの、行動、意図、結果などが必ず逆転している、という事に気付いたんです。そうであるなら、杉下が〝勘違いの結果として無かった事をあったと証言〟しているからには、成瀬は〝真実の理解の結果としてあった事を無かったと証言〟しているはず、という事に気付いたんです。
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