私はドラマ『Nのために』はキルケゴールの実在主義がモチーフになっていると判断しました。
根拠は以下のとおりです。
皮肉、対象性の多用
物語の弁証法的展開
杉下、及び杉下の父親の寿命への意識
西崎の”崩れ落ちそうな橋”
随所に織り込まれた写真&シャッター音、瞬間記憶
現代編での成瀬が現れる前の、誰の助けも得ようとしない頑なな心理状態
巧妙なトリックの挿入による視聴者への真意の隠蔽と騙し
ひとつひとつの解説は別途投稿いたします。
1 件のコメント:
シャッター音は、現代編ではフラッシュバックとして描かれていましたね。この当時は、キルケゴール的見方しかできていなかったので、構造主義的事象であるフラッシュバックに気づいていませんでした。
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