成瀬はスカイローズガーデンでの事件のほぼ全容が理解出来ていました。野口が書斎から出て、西崎と揉めたのも杉下が野口から安藤の事で、追い込まれて計画をバラしたのも理解していた。
しかし、当初の検証ではそれが杉下の〝勘違い〟によるものである事までは成瀬は認識出来ていないだろう、と思っていたのですが、追加の検討をした結果、成瀬は事件当時すでにそれが杉下の勘違いに起因している事に気が付いていた事が判りました。
この事に杉下が気が付いたのは十年後です。しかし成瀬は事件当時すでに気が付いていたんです。
成瀬がオーナーシェフにデザートの変更意図を確認しているシーンが有ります。
この時、オーナーシェフが安藤が杉下へ場合によってはプロポーズするらしい、と成瀬に説明しています。そのためのメニュー内容変更が野口からの連絡である事もオーナーシェフが説明している。
つまり、野口は安藤と杉下を祝う意図があったという事であり、それはまた成瀬も認識している訳です。
そうすると、野口は安藤について杉下を追い込むような立場では無く、杉下が安藤の件で追い込まれて計画をバラしたのが、実は杉下が何かの勘違いをしてしまったが故、と認識に出きるんですね。
う〜ん、このドラマの謎は深い。まさか成瀬はここまで認識出来たとは。成瀬は、この事件の全体像を、誰よりもよく理解しているんですね。唯一、杉下が偽証をする意図が、成瀬自身を守る為である、という事以外は。
参照
事件に対する成瀬の認識の到達度の検証
安藤の指輪に対する杉下の涙の本当の訳
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