私が杉下のN=安藤説を取らない理由シリーズの第三論点です。
安藤の指輪を見て、涙する杉下のシーンの解釈です。
安藤派は病気を理由に、安藤の気持ちを受ける事ができない、安藤の邪魔になってはいけないと判断し、身を引き事にした、その悲しみの涙、という解釈ですですね。ここの解釈から、病気で無ければ安藤を選択していた、という論も出ている。その延長上として、迂回的ですが事件時の杉下のN=安藤、という論拠と成っている。
成瀬派は、ここのシーンに説明ができていない。代案を提示出来ていないんです。精々が安藤が言った『将来結婚したくなるかも…』の発言に、余命を考えたら、そんな事も夢想できない自分に悲しくなった、というぐらいでしょうか?
私の解釈はすでに開示済みですが、簡単に説明します。
安藤の僻地行きを左遷と取っていた杉下が、実は左遷でなく安藤自身がチャンスと取っていたのに自分の狭い了見で事件のトリガーを引いてしまったという事を思い知った事による、罪の意識の涙です。
ここでのポイントは安藤の僻地赴任が左遷ではない、という事に気付けるかどうかです。ですのでこのシーンも杉下のN=安藤とせずとも説明ができるんです。
参照
みんな『安藤の僻地行き』の意味を取り違えている
安藤の指輪に対する杉下の涙の本当の訳
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