2015年7月12日日曜日

杉下の『安藤には元気なとこだけ…』はどんな心理か


杉下と西崎が会った際、杉下は安藤について「元気なとこだけ覚えていてほしい」と言っています。
一部では、西崎が『崩れ落ちそうな吊り橋』の質問で安藤には杉下の病気を伝えない事にした理由とされ、また一部では安藤に気持ちのある杉下の『安藤の邪魔になりたくない』という心理の表明とされていました。

私は、安藤は杉下と西崎に安藤は嫌われた、という立場を取っています。
この立場でこの杉下の言葉を理解すると、杉下にとって安藤との関係は事件の際に終了しており、それ以降杉下は安藤との関係について新たな何かを重ねる意志がない、という風に取れます。
安藤が自分の病気の事を知ったら、何かをしようとする、それに関わる気はない。だから病気の事を知られたくないし、安藤が知った際には『西崎さんがなだめて』自分とは接触させないで欲しい、という展開になるのかな、と。

ここの解釈は立場によりどのようにも取り得るよう、演出されていると思います。ただ、安藤が誰からも真相を教えてもらえない理由を全ての表現と矛盾なく説明するには、安藤が嫌われた、という立場を取るしかなく、その立場に立つと、このシーンはこのような取り方になる、ということです。

参照
安藤が真相を誰からも教えてもらえない理由

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