ゴンドラ以降、杉下に『成瀬を頼れん(禁止)』の心理が見られない事について思考を巡らせていたんですが、漸く解決がつきました。結局、この『成瀬を頼れん(禁止)』も『究極の愛』と紐付いている事がわかりました。
『成瀬を頼れん(禁止)』と『究極の愛』は成立は異なりますが、実質一体化していたんです。『究極の愛』が成瀬との接触を抑制する心理システムですから、成瀬と接触しなければ『成瀬を頼る』事もない。ですから『究極の愛』が杉下の表層心理上、『成瀬を頼れん(禁止)』を隠蔽していた事になります。
ですからゴンドラで野望が実現する事で『究極の愛』が成瀬に対して効かなくなると、この『成瀬を頼れん(禁止)』も効かなくなった。この『成瀬を頼れん(禁止)』が『誰にも頼らん(意志)』の根源ですから、他の人物への依存への抑制もはずれることになった。
それが安藤に対する『捕まってていい?』で有り就職に関しての奈央子のへの答『どこもダメだったら(野口に相談する)』の発言になっている。
そう考えると、ゴンドラで杉下の世界観が変わり、彼女が自分の限界を自覚したのは、景色を見て、ではなく野望実現によりこの『誰にも頼らん(意志)』が解消したが故、という見方も出来るんです。
参照
杉下の『究極の愛』の時間条件
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