2015年8月10日月曜日

何故杉下は「西崎が野口に殴られ、警察沙汰にする」方法を選択したのか?

今日はnaoさんより頂いた疑問について考えます。
naoさんありがとう!

杉下は、安藤の僻地行き阻止行動として、野口を挑発しました。
その方法は奈央子を愛する西崎が奈央子を救出するべく、彼女を迎えに来た、と野口にバラし、野口を挑発。野口に西崎と揉めさせ、警察沙汰とする、というアイデアです。なぜ杉下はこのアイデアを採用してしまったのか?

これは与件として考えた事がありませんでした。

naoさんの指摘です(原文まま)

野口さんを追い詰め、激高させるためには、「奈央子さんをDVしていますよね。ばらしてもいいんですか?」でも「私が野口さんのブレーンをしていたからこそ、安藤に勝ち続けられたんですよね。安藤、気付いていますよ」でも有効だったと思います。
理性を失った野口さんは、恐らく希美ちゃんに危害を加えるか、取引を提示したことでしょう。
「自分が犠牲になって警察沙汰にし、それを誰にも言わずにいる」としたら、それこそ希美ちゃんらしいと思うのですがいかがでしょうか?

まずはnaoさんのお説の有効性を検討してみます。

『将棋のブレーン』については、恐らくこう進展した筈です。
安藤が杉下がブレーンをしていたのを既に知っている、とバラして時、野口は安藤に対する上司としての対面から動揺はするでしょうが、こう応えたと想像されます。

野口『それでも賭けを受けたのは安藤君だよ。彼は負けず嫌いだがこの勝負には必ずしも勝たねばならないとは考えていない。彼はこのプロジェクトの参加を自身のキャリアにおけるチャンスと取っているし、赴任が決まれば君を一緒に連れて行く積りだ』
杉下『どういう意味ですか?』
野口『つまり彼は仕事上のチャンスと人生の伴侶を同時に得ようとしている、と言う事さ』

と進展して、野口が激昂する展開にはなりません。
此処で大事なのは、野口も安藤も『僻地行き』を左遷と思っていない、抜擢人事だという事です。

続く…

0 件のコメント: