2015年8月23日日曜日

成瀬が安藤にいった 『杉下があの時考えていたのは… 』の意図 その四

続き…

そしてさらには、成瀬にはいずれ杉下は安藤を赦すだろう、という予測が出来たんです。それは杉下が成瀬のプロポーズを留保した言葉『甘えられん』です。この言葉は、留保する理由が自分の中にある時にしか使え無い言葉です。つまり成瀬からの見た時、杉下がスカイローズガーデンについてのわだかまりが杉下自身の中にある感情であり、他との関係性に依存し無いものである事が分かる。だから成瀬には杉下がいずれ安藤を赦すと。

以上より纏めると、成瀬が安藤に『杉下があの時考えていたのは…』と言った意図は以下の通りとなります。

杉下の赦しを得たい安藤を慮って、いずれ杉下が安藤の事を赦す筈であるから、今自ら杉下を吹っ切る必要はない、と安藤に伝える為。

桃さんとMacさん、ありがとうございます。
お二人がいなければ、この成瀬と安藤の会話の意味が迷宮入りしてしまう処だったんですが、これで解決出来ました。貴重なサジェスチョン、感謝です。

参照
やっぱり解けない安藤と成瀬の会話の謎
安藤と成瀬があったシーンの評価
この作品のテーマ
『杉下希美を愛してやまない人祭』開催のお知らせ(桃さんコメント)
事件に対する成瀬の認識の到達度の検証
安藤が真に求めていたもの
成瀬は安藤が外鍵をかけた事を捜査機関に喋らない事が判っていた
安藤のNは杉下と言っていいのか? その二
杉下の『成瀬くん、ごめん』と『甘えられん』

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