2015年9月12日土曜日

独白 その6

その5で Fin. と書いておきながら追記します。
彼女に「もう、昔のことだから」と言われた際の自分の状態についてです。

これだけは、はっきりと覚えています。

高く積んだ積み木が崩れていく様
氷河の先端が海に崩落する様

ゆっくりと、だけれども一瞬で瓦解していく自分
瓦解する様をただ見つめるしか出来ない無力な自分
泣きながらわめきながら、ばらばらになった自分をかき集める自分
そんな自分を眺める感情の抜け殻たる観察者としての自分

その後、彼女の電車を見送るまで自分支配したのは、ばらばらになった自分をかき集める自分でした。
彼女を見送った後は、ばらばらになった自分を呆然と見つめる自分でした。

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