『成瀬は杉下のN=安藤と誤解した?』の議論で一つの知見を得る事が出来ました。成瀬の認識の癖の発見です。
成瀬の面白い特徴として、杉下の自分に向けられた意思による行動の意図を読み間違える、という癖?があるんですね。
その特徴はさざなみとスカイローズガーデンでそれぞれ出ました。
さざなみでのそれは、杉下が奨学金を成瀬に譲った後の、彼女の感情を読み間違えました。
成瀬が奨学金に通ったとクラスで紹介された際の杉下のシャーペンのノック5回を『ばかやろう』だと取りました。でも実際は『よかったね』です。
そしてスカイローズガーデンでは、杉下の安藤入室阻止行動以降の杉下の行動を読み違えています。
スカイローズガーデンでの杉下のN=成瀬です。
杉下の安藤入室阻止行動は、彼女の行動特性の現れです。杉下には『都合が悪い事は咄嗟に他人に隠す』特性があります。
この時、杉下には成瀬は“内”であり、安藤は“外”です。事が事なだけに杉下は安藤の入室を必死に止めようとするのですが、これを成瀬は杉下が安藤を事件に関わらせたくない意思による行動=安藤の保護行動と見ました。
さらに追い打ちをかけたのが、杉下の安藤の外鍵隠蔽依頼です。
これは安藤の外鍵については事前の共謀では方針が話題に上っていなかった事項です。成瀬には安藤が鍵を掛けた事が明らかになった時点でその隠蔽は必然であったのですが、杉下は、安藤が証言をひっくり返す具体的な証拠を持っており、確実にその隠蔽をしたいが故に成瀬に依頼したのです。
ですがこれが成瀬には、自明である事項に対して改めて杉下が依頼してきた。それは確実に安藤の保護したい為、といういうふうにとってしまった。
こうして成瀬は杉下のN=安藤との誤解してしまったのです。
参照
杉下の『安藤、待って!』と『助けて、成瀬くん!』
成瀬は杉下のN=安藤と誤解した?
『杉下のN=成瀬』説普及短期集中講座 その1~11
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