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2015年7月24日金曜日

安藤の指輪に杉下が涙する理由


私が杉下のN=安藤説を取らない理由シリーズの第三論点です。

安藤の指輪を見て、涙する杉下のシーンの解釈です。

安藤派は病気を理由に、安藤の気持ちを受ける事ができない、安藤の邪魔になってはいけないと判断し、身を引き事にした、その悲しみの涙、という解釈ですですね。ここの解釈から、病気で無ければ安藤を選択していた、という論も出ている。その延長上として、迂回的ですが事件時の杉下のN=安藤、という論拠と成っている。

成瀬派は、ここのシーンに説明ができていない。代案を提示出来ていないんです。精々が安藤が言った『将来結婚したくなるかも…』の発言に、余命を考えたら、そんな事も夢想できない自分に悲しくなった、というぐらいでしょうか?

私の解釈はすでに開示済みですが、簡単に説明します。

安藤の僻地行きを左遷と取っていた杉下が、実は左遷でなく安藤自身がチャンスと取っていたのに自分の狭い了見で事件のトリガーを引いてしまったという事を思い知った事による、罪の意識の涙です。

ここでのポイントは安藤の僻地赴任が左遷ではない、という事に気付けるかどうかです。ですのでこのシーンも杉下のN=安藤とせずとも説明ができるんです。

参照
みんな『安藤の僻地行き』の意味を取り違えている
安藤の指輪に対する杉下の涙の本当の訳

2015年6月23日火曜日

みんな『安藤の僻地行き』の意味を取り違えている


野口と安藤の賭け将棋について。

安藤と野口はこの将棋の勝敗で安藤が勝てば国内残留、負ければ太陽光発電のプロジェクトメンバーとしてダリナ共和国へ赴任、との賭けをしました。

ダリナ共和国は電気もガスも通っていないような地。

杉下は野口のブレーンとして逆転の手を考える、という役回り。結局は野口自身が逆転の手に気付き、安藤の赴任が決定…

これ、皆さんどう取られました?
オフィシャルサイトのコメントを見ても、どうやら杉下と同じく『僻地行き=左遷』と取られている方が大半の様です。私が見つけた限りではしのぶ様の2月20日の投稿くらいでしょうか。そうでは無い、と取られている意見は。

これ、特段のトリックも無い、冷静に考えればわかる事です。ミスリードを誘うための演出は有りましたが。

これは左遷ではありません。野口が安藤の能力を非常に高く買っているが故の抜擢人事です。

野口はあくまでダリナ共和国という開発の遅れた国情を評して『僻地』と言っているだけです。

冷静に以下のテキストを見てください。

三羽商事は世界規模の商社。
世界最大規模の太陽光発電所建設プロジェクト。
各課から若手を一人現地要員として送り込む。
野口、安藤の営業部プロジェクト課は、油田開発も手がける部署。
安藤は新入社員。

どう見ても抜擢でしょう。

安藤も左遷だなんて取ってない。

確かに野口は安藤の非常に高い能力に嫉妬していたかもしれない。競争心もあったでしょう。だから将棋で負けたくなかった。この若い男にまだまだ俺は負けん、という感情はあった。だから賭け将棋をした。でも基本は上記の通りなんです。

ここの部分を視聴者側が左遷、と取ってしまうから、10年後に杉下が安藤の指環に涙するシーンを取り違えている。

安藤派の方は『病気だから安藤と一緒になることが出来ない』、その涙だといい、成瀬派は涙の意味を説明出来ていない。

杉下の涙の本当の訳は、自分が安藤の左遷阻止と思って起こした行動から心中に発展したにもかかわらず、その実情が左遷でもなんでも無いということが解って、罪の意識に苛まれていた、その涙なのです。

参照
安藤の指輪に対する杉下の涙の本当の訳