…続き
仮に杉下のN=西崎とするなら、彼が10年も杉下から離れていたのは西崎に対する杉下の感情へ介入しないため。
そしておとしまえをつけるのも、かれが西崎に差し入れしていた事実から西崎から杉下の『究極の愛』の相手が自分である事を聴かされていたであろう 事が予想されます。つまり成瀬としては、自分の判断としては杉下のN=西崎であるが西崎にはそれが自分に見えている。そうであれば西崎が出所した のを契機に杉下に自身の感情を伝え(=プロポーズ)、併せてさざなみの真相を打ち明ける。
それで杉下が西崎を取るなら、それもよし。杉下が自分を 選ぶならそれもよし。いずれにせよ自分という杉下の足枷(西崎のいう『究極の愛』であり、それが罪の共有)を外す(=さざなみの真相を明かす)し て、彼女に判断を委ねる。
それが彼の杉下に対するおとしまえだったのだろうと考えます。
ただし、私は成瀬は事件の際に、杉下のNについて二重の誤解をしたと取っています。最初の段階では杉下の作戦への参加理由の類推から西崎と考えて いたのが、成瀬の面白い特徴である、杉下の自分へ向けた行動の意図を読み誤る、という癖からそれを安藤と彩度取り違えた、というものです(そして ここが味噌ですが、この時成瀬は杉下に対して怒りを抱えていた、というのが論考的誤解説)。
しかし、時がたち、冷静に当時の状況を推測すれば、やはり杉下の行動意図は西崎にあるように見える。だから現代編では成瀬は杉下のN=西崎ととっ ていた、というのが現在の考えです。
参照
成瀬の『杉下のN=安藤誤解説』への転向 その1~3
成瀬は杉下のN~安藤と誤解した? 1~4
『成瀬の杉下への怒り決別説』採用による変更点概要
成瀬は杉下のN=安藤が誤解だと、何で気付いたのか?
2015年10月28日水曜日
成瀬のおとしまえ その二
…続き
気になる描写があるんですね。成瀬と高野が再会した際の言葉。『島で考えたい事があって』。彼がこのタイミングで考えたい事とはなにか?
西崎に対しては、彼は府中の西崎に何度も差し入れをしているため、あえてこのタイミングでおとしまえをつける必要はない。
安藤に対しては、彼がおとしまえをつけるべき立場ではない。彼がもしおとしまえをつけるべき相手がいるとすると、それは杉下となる。
彼はおとしまえをつける意思があったのか?と考えるとヒントがあるんです。
それは『島で考えたい事』の存在と父の墓参り。それを西崎の出所直後に行った。
これは杉下に対して西崎の出所を契機におとしまえをつけようとしていた彼の意志の発露だと思うんです。
つまり、彼は西崎の出所に合わせて杉下に対してさざなみの真相の伝えようと考えていた、という事だと思うのです。
で、もし成瀬の誤解が安藤であるなら?
杉下と安藤の関係は四人の関係性の中でその後も接触があっていい関係であり、成瀬がそう誤解しているなら成瀬は杉下との間におとしまえをつける必 要はない。だから成瀬は特段考えていなかった。高野と島であい、誤解だと気付くまでは…。安藤誤解説にたつならこうなります。つまり上の示唆は否 定されるわけです。
続く…
気になる描写があるんですね。成瀬と高野が再会した際の言葉。『島で考えたい事があって』。彼がこのタイミングで考えたい事とはなにか?
西崎に対しては、彼は府中の西崎に何度も差し入れをしているため、あえてこのタイミングでおとしまえをつける必要はない。
安藤に対しては、彼がおとしまえをつけるべき立場ではない。彼がもしおとしまえをつけるべき相手がいるとすると、それは杉下となる。
彼はおとしまえをつける意思があったのか?と考えるとヒントがあるんです。
それは『島で考えたい事』の存在と父の墓参り。それを西崎の出所直後に行った。
これは杉下に対して西崎の出所を契機におとしまえをつけようとしていた彼の意志の発露だと思うんです。
つまり、彼は西崎の出所に合わせて杉下に対してさざなみの真相の伝えようと考えていた、という事だと思うのです。
で、もし成瀬の誤解が安藤であるなら?
杉下と安藤の関係は四人の関係性の中でその後も接触があっていい関係であり、成瀬がそう誤解しているなら成瀬は杉下との間におとしまえをつける必 要はない。だから成瀬は特段考えていなかった。高野と島であい、誤解だと気付くまでは…。安藤誤解説にたつならこうなります。つまり上の示唆は否 定されるわけです。
続く…
2015年10月27日火曜日
成瀬のおとしまえ その一
杉下、成瀬、安藤、西崎はスカイローズガーデンの事件についてそれぞれどうおとしまえをつける魂胆だったのでしょうか?
一番判りやすいのは西崎ですね。西崎は事件で自らのエゴで秘密を抱えこませた杉下を幸せにしてあげることが彼のおとしまえだった。
安藤も西崎の出所をまって帰国した、と杉下に伝えているので、それを意識していた。そして彼のおとしまえは、「真実を知りたい」という名目での 『三人に赦しを得る行脚』。
杉下は西崎を切り捨てた事に対する謝罪。先に西崎が現金書留を送りつけてきた事から自ら動いた結果とはなっていませんが、西崎の出所日を事前に把 握していましたから、何がしかの事を考えていたのは明らかです。
で、残るのが成瀬なんですね。
実は彼に関しては彼が事前におとしまえをつける意思があったか、直接は描写されていないんです。他の三人はそれに相当する描写があるのに。
成瀬が10年間接触を絶ったのは、事件における杉下のNを誤解したからです。本当は杉下のN=成瀬なのですが、彼は自分以外のだれかだと誤解し た。だから接触を絶った。もし杉下のN=自分と考えていたなら、西崎の刑が確定してしまえばこれほど長期に杉下と接触を立つ必然性がないからで す。さざなみと異なり既に犯人は特定されているわけですから。
続く…
一番判りやすいのは西崎ですね。西崎は事件で自らのエゴで秘密を抱えこませた杉下を幸せにしてあげることが彼のおとしまえだった。
安藤も西崎の出所をまって帰国した、と杉下に伝えているので、それを意識していた。そして彼のおとしまえは、「真実を知りたい」という名目での 『三人に赦しを得る行脚』。
杉下は西崎を切り捨てた事に対する謝罪。先に西崎が現金書留を送りつけてきた事から自ら動いた結果とはなっていませんが、西崎の出所日を事前に把 握していましたから、何がしかの事を考えていたのは明らかです。
で、残るのが成瀬なんですね。
実は彼に関しては彼が事前におとしまえをつける意思があったか、直接は描写されていないんです。他の三人はそれに相当する描写があるのに。
成瀬が10年間接触を絶ったのは、事件における杉下のNを誤解したからです。本当は杉下のN=成瀬なのですが、彼は自分以外のだれかだと誤解し た。だから接触を絶った。もし杉下のN=自分と考えていたなら、西崎の刑が確定してしまえばこれほど長期に杉下と接触を立つ必然性がないからで す。さざなみと異なり既に犯人は特定されているわけですから。
続く…
2015年5月29日金曜日
困った
このブログ、本当は杉下のN=西崎、を立証する為に立ち上げたのに、考察を推し進めた結果が再び杉下のN=成瀬、という当初の持論に舞い戻ってしまいました。
何処かで、論理の取り違いやジャンプをやってしまったかな?
やってないと思うんだけど。
確かに杉下のN=西崎として捉えると、今まで見えてなかったものも見えてきて、決して間違っていないと思うんですが。
例えば、なんで成瀬が作戦に参加したのか、とか。何故杉下が西崎に協力するのかとか。杉下のN=成瀬、としてしか物語を見ていなかった頃には必ずしも意味が明確で無かった部分もクリアになり、より物語の見通しが上がったのは確かなんです。
で、ずっと疑問に思っていた罪の共有が実は共謀であり、一般に流布している論を脱却出来た。
杉下のN=成瀬を脱却出来る、よし!これで杉下のN=西崎に届く!と思っていたんですが…
その直後に、やっぱりN=西崎では杉下には偽証が出来ない、という結論が待っていた。
もともと杉下のN=西崎のアイデアは、杉下にとっての10年に、N=成瀬では意味を持たせる事が出来なかったからなんです。当初の理解ではこれがクリア出来なかった。そこでN=西崎とすると〝究極の愛〝の定義にも合致するし西崎に対する微妙な描写にも気が付けて、これなら行けそう、と踏んで、論を展開したんですが…
今なら杉下の10年に、意味を持たせる事が出来るのかな?
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