今日はドラマの謎解きを少し離れて、このドラマでの製作者の意図、目標について触れておきたいと思います。
製作側の意図は下記3点と思ってます。
1.物語の構造にこだわりにこだわったこと
2.視聴者をだまくらかす事
3.杉下を幸せにする事
構造については、既に書かせて貰いましたが、さざなみ事件とスカイローズガーデン事件を、同一ポジションの登場人物に原因・意図・行動・結果・時間を反転させた対構造を作り上げた。
その上で、さざなみは”偶然と勘違いと思いやりによる美”を、スカイローズガーデンでは”必然とエゴと打算による醜”を弁証法的に作り出し、杉下に二重の苦しみを負わせた。
視聴者のだまくらかしについては、スカイローズガーデンの安藤の外鍵の隠蔽の先にある、4人の取引を隠蔽し、杉下の成瀬を守る意図を視聴者に隠した。
そして現代編での、杉下の魂の解放、ラストシーン。
杉下に幸せを与える、苦しみから解放する。
死期を迎えようとする人間には、自分が頼れると思う存在、その存在が近くに居てくれる、という信頼が最後の拠り所だと思うのです。
杉下の最後の幸せとして、杉下が頼れる成瀬の元に。
それが製作者の目標だったと思います。