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2015年7月7日火曜日

西崎のN=杉下だと、凄くドラマの設定として美しいのだが…



西崎のN=奈央子です。
ですが、もし西崎のN=杉下であるなら、凄くドラマの設定して美しい、と夢想してしまいます。

もし西崎のNが杉下なら、成瀬、西崎、安藤のNが全て杉下という事になり、なおかつ西崎が安藤は杉下を庇う意図から、自らの外鍵を掛ける行為ほか作戦の存在を自ら捜査機関には喋らない事を認識し得た場合、ドラマ冒頭で西崎が弁護愛に語ったとされる『全てはNのために。俺たちがやった事はそういう事だ』という文言が、一般的なドラマの作りとしては非常に美しいように見えるんですね。
全ての男性キャラが、たった一人のヒロインを皆んなして護る、というメローな構造です。
そうであれば、西崎のいう、〝俺たち〟の中には安藤も入ってきて、なんか丸く収まる的な。

ですが、今のところ西崎のN=奈央子をひっくり返す証拠、もしくは論理的整合性を持って成り立ちうる可能性がないんですよね。杉下の西崎に関する感情は何がしかの証拠と気づき、推論で論が成立するんですが。

本当に西崎のNが杉下なら、面白いな、と期待する面もありつつ、それだとドラマで一貫して貫かれていた、テーマがぶっ飛んでしまいそうで、やっぱりそれは無いんだろうな。

でも、公式サイトでも有った、〝西崎は全てのNを護るため自らの犯人になった〟的な論は、基本的にはタイトルによる原因と意図と効果・結果のすり替え誘導によるものと理解していますが、この『全てはNのために…』のくだりへの、ある種の期待から来ているのかもしれません。

参照
『すべてはNのために 俺たちがやった事は…』のNって誰?
『すべてはNのために 俺たちがやった事は…』の俺たちって誰?
安藤のNは杉下と言っていいのか? その二
ミステリーとしての仕掛け その一 タイトル

2015年6月18日木曜日

『すべてはNのために 俺たちがやった事は…』ってそもそもそ言っちゃいけない んじゃ無い?


西崎が弁護士に証言したとされる『すべてはNのために 俺たちがやった事は…』の第三回です。

ここでこんな事を落ちを付けてしまうのは、本意では無いんですが。

これ、本当は西崎、弁護士に喋ってはいけない話しですよね。
高野がこの証言を見て、ある種の計画性と必然性に気づき、西崎に『殺してませんよね』と言っている。
偽証のポイントは非計画性と偶然性の主張にあった訳だから、それを真っ向から否定するような事を弁護士にさえ言ってはいけなかった筈なんですが。
弁護士だって気づく筈です。それが事件当時はスルーされている。

粗探しみたいなものですが、まあ、ティーブレイク的に書いておきます。

『すべてはNのために 俺たちがやった事は…』のNって誰?


西崎が弁護士に語ったとされる『すべてはNのために 俺たちがやった事は…』についての続編です。

昨夜見た通り、俺たち=西崎、杉下、成瀬です。
では、Nは何でしょう?西崎は奈央子と答えています。彼にとってこれは真です。

で、ここで問題にしたいのは、杉下、成瀬も含めて奈央子、といっていいのか?という事です。なぜこんな事を問題にしているか、というと西崎が事件の真相をどう理解しているか、という事の一端を示すからです。

杉下、成瀬も含めてN=奈央子というとのは、1つの考え方。実際、西崎は杉下に『罪の共有』を要求しています。基本的にその方向性で事件が三人の間で処理された訳ですから。
でも、そうであるなら西崎はNの部分をわざわざイニシャルで表現する必要は無い筈なんですね。
『すべては奈央子のために…』という表現でいい筈なんです。

そうすると、西崎はこの時の認識として杉下及び成瀬にそれぞれ奈央子でない、別のNがいた可能性を認識していると言えます。

では西崎は夫々のNは誰と認識していたのでしょう。
まず成瀬についてですが、これはN=杉下と認識していた。そもそも成瀬は西崎とも増して野口とも関係性がありません。唯一杉下を経由して繋がっていた訳ですから。そして実際成瀬は杉下に殺害への嫌疑が掛からない方向性での処理をする、そのための補強案さえ提示している訳ですから。

次は杉下です。
奈央子か?
西崎は基本的に杉下は奈央子が好きで無いという事を知っています。ですから奈央子ではない。

自分か?
杉下に対して罪の共有を求めた際に自ら『愛は無いかもしれないが…』と杉下に言っていますから、自分である、とも思っていません。

安藤か?
これは三人の間で、暗黙として安藤の外鍵の隠蔽が偽証の必須条件である事が認識されていましたから、安藤はあくまで手段と見ていました。

最後に成瀬です。
西崎は自らが『罪の共有』を杉下に求められた時、杉下が拒否されています。しかし成瀬の提案、指示は杉下は受け入れた。西崎であっても成瀬であってもやる事は変わりません。計画性の否定と偶然の主張です。この行為を杉下には、自分に対しては受け入れ出来なくとも、成瀬に対してなら受け入れ出来る様を見ています。
また西崎は成瀬が杉下の罪の共有相手である事も知っています。内容は知らずとも、杉下が成瀬との関係性を捜査機関に対して隠蔽する必要性がある、だからこそ偽証を受け入れた、という事も理解出来ています。

ですから、杉下にとってのNは成瀬だ、と西崎も取っていた、と理解していいと思います。

2015年6月17日水曜日

『すべてはNのために 俺たちがやった事は…』の俺たちって誰?


西崎が事件後弁護士に語ったとされる証言、『すべてはNのために、俺たちがやったのはそういう事だ』。

西崎自身は高野に対して覚えていない、と話していますが、高野は〝俺たちとは、誰と誰か〟と問うています。西崎はその問いには答えませんでした。

事件当時の西崎にとって、〝俺たち〟は誰を指していたんでしょう?

一人目は西崎自身です。一人称複数形での表現ですから。
二人目は杉下。西崎は杉下に『罪の共有』を求めています。
三人目は成瀬。成瀬との間で事件の処理方針を擦り合わせ、杉下を託しました。

安藤は、というとやはり西崎の中に入っていない、と見るべきでしょう。
一つには安藤はもともと作戦外の人物である、というと事。
二つには事件の処理方針を三人で擦り合わせています。もっともこれは『罪の共有』ではなく、共謀ですが。これにも安藤は含まれません。
三つ目には外鍵の隠蔽についてです。中の三人には安藤が外鍵を掛けた理由を喋って欲しく無いが故に、積極的に隠蔽を図りました。中側から見るとその取引に安藤は自己の利益のためにのった、という風に見える。つまり自己保身のために取引に応じた、という理解です。実際は、昨日投稿したように、安藤には安藤のN(=杉下)のために意志を持って口を噤んだのですが。

以上から、西崎の〝俺たち〟に安藤は含まれていない、と見ていいと思います。