2015年4月18日土曜日

安藤はなぜ外鍵を掛けたのか?



安藤のモノローグとして

「西崎に出会う前」
俺の海外赴任を賭けた勝負に野口はどんな手で反撃してくる?
局面は以前に杉下に初勝利したときと全く同じ。
杉下が野口のブレーンで今頃どう指したものか考えているんだろう。
杉下が反撃の手を用意できていなければおれの勝ちだが、負けず嫌いな杉下がその後に手を考えていないわけがない。たぶんこの勝負は俺の負け。
それでもいいと思っている。
プロジェクトへの参加は自分自身のチャンス。杉下にプロポーズもする。
その意向は野口にも伝えた。
ゴンドラの上で彼女は”つかまってていい?”と聴いてきた。
以前遊びに来ていた同級生とは付き合ってないという。
杉下は無人島で一人はいやだなともいった。
同期の忘年会で”彼女”と呼ばれてもいやそうではなかった。
大丈夫。杉下はプロポーズに応えてくれる。

「西崎にであってから」

なぜ西崎がいる?
西崎は野口に花を届けるという。
杉下の同級生も来るという。そいつが杉下の究極の愛の相手だという。
三人は何をする気だ?
三人は以前杉下の部屋で会っていた。それは今日の為か!

西崎は何のために野口の部屋に行く?
奈央子は不倫しているという。
最近携帯も取り上げられ、外鍵も掛けられ、奈央子は監禁状態だ。
西崎が奈央子の不倫相手なのか?それで奈央子を救出に来たということか?
そして杉下とその同級生は西崎の協力者!

このまま三人の計画が成功し、西崎が奈央子を連れ出したら?
当然今日の食事会はキャンセル。勝負もお預け。
しかし会社の人事はわからん。勝負とは別に移動命令がでる可能性はある。
そうしたら杉下にプロポーズする機会もない。
いや、杉下は同級生と付き合ってない、といったが西崎によれば究極の愛の相手だという。
計画が成功した後では、俺が割り込む余地などなくなるだろう。
何が究極の愛だ。そんなものただの自己満足だ。

西崎に奈央子を連れ出されては困る。
どうする?
そうだ、外鍵をかけよう。
そうすれば西崎は外に出られない。そうすれば野口とひと悶着起こる。
後ほどやってくる同級生と、既に来ていることが判っている俺と。
杉下、お前はどちらを頼る?

1 件のコメント:

motoさん さんのコメント...

このモノローグ風の考察は、今でも変更の必要のある部分はないと思っています。
安藤がおかれた状況と推理は当たっていると思うのです。
ただ、安藤が負けたら杉下にプロポーズする、と野口に伝えていた、という部分に関してはどうなんだろう、という部分は残りますね。

安藤もやはり野口との勝負と意識していたと思うのです。もし安藤がダリナ共和国行きを志し、杉下へプロポーズする事が規定路線だとするなら、安藤側がわざと手を抜けば済むわけで、勝負にならない。
野口と杉下の会話を考えると、野口も決して安藤が自ら手抜きをしてくるとは考えていない。でも野口としては、将棋の勝負もだが、ダリナ共和国のプロジェクトに何とか優秀な安藤を送り込みたいので、何とか打開策が必要だったし、それに気づいた時、”やった”と思ったんでしょう。

ドラマでの安藤を見ると、勝負ごとに負ける事を自ら選択するような性格設定ではないと思うのですよ。ですから、負ける可能性を見越してその後の行動プラントを立てる事はあっても、負ける前提でそのプラントを事前に誰かに明かす、という事はしないだろうと思うのです。

そう考えると、やはり安藤は野口に対しては自分が負けた場合、杉下にプロポーズするとは明かしていなかった、と考えた方が良さそうです。

ただ、安藤は安藤で彼なりに覚悟を決めている事に最近気づきました。それが事件の前日の同僚との焼肉パーティーに杉下を伴った、という行動ですね。この行動はある意味、自分の未来のパートナーをお披露目する意図があったという事なんですね。つまり安藤としても自ら背水の陣を敷いた行動であるわけです。

おそらく野口が彼が将棋に負けた場合、杉下にプロポーズするだろう、と判断しシャルティヒロタにメニュー変更のをしたのは、安藤のこの行動を知ったからだと思われます。会に野口は不在ではありますが、そのような情報は当然野口は把握していたと考えるべきです。

そう考えると、安藤が外鍵を掛けざるを得なかった状況というのも、この焼肉パーティが影響しているわけですね。