2015年8月14日金曜日

成瀬は杉下のN=安藤と誤解した?

成瀬は杉下のN=安藤と誤解した、と取られている方が多いです。
私は成瀬は杉下のN=西崎と理解していた、と判断していました。

なぜスカイローズガーデン事件が起きたのか?という物語の根幹を考えていた過程で、杉下の事件当時における究極の愛の相手が西崎である、と気付きました。
(こんな物語の根幹に関わる部分さえ、謎解きの対象である事さえこの物語は隠蔽してしまいます)
そこから成瀬がなぜ作戦に協力するかを考えた際、西崎の『人妻略奪』作戦に杉下が協力する理由を考えた成瀬は、杉下の西崎への恋愛感情に気付いた、だから事件処理の際にも成瀬は杉下のN=西崎と判断していた、と理解していたんです。

今でもこの基本線は間違っていない、と思っていますが、事件の経過の各状況との対応を緻密に積み上げたわけではない為、“成瀬は杉下のN=安藤と誤解した”説に明確な抗弁が出来ません。

そこで、今日は改めて事件の伸展にそって各段階での成瀬の認識を追ってみたいと思います。
なお、この検討のきっかけを与えてくれたのは、桃さんとOAさんです。お二人に感謝!
どんな結果になるか、お楽しみに!

なお、検証のスタートは成瀬が作戦に参加する事を決めた後以降とします。
これより前からスタートすると、それは別の議論になるためです。

参加表明時点での成瀬の杉下の感情の判断
杉下は西崎の奈央子への思いを遂げさせるために『人妻略奪』作戦に協力する。それは杉下に西崎への恋愛感情がある為。そして西崎はその杉下の自分への感情を知らない。

杉下のN=安藤、と成瀬が誤解した、とする根拠としうる描写は以下の2点です。
杉下が成瀬に外鍵の隠蔽を依頼した事
成瀬が安藤に言った言葉。『あの日杉下が考えていたのは安藤さんの事だと思います。あなたを護ろうとしていました』

続く…

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