2015年6月19日金曜日

事件後の四人の接触関係の整理


スカイローズガーデン殺人事件事件後十年間の杉下、成瀬、西崎、安藤の相互の接触関係を整理してみます。

成瀬ー安藤
これは一切の接触が有りません。元々が事件現場に安藤が入ってきて四人が揃った時に顔を合わせた以外の関係は無いので当然相互の連絡先も了解していない。高野と成瀬が偶然島で再会して、成瀬が高野に電話番号を教えた事から、安藤が成瀬に連絡を取る事が出来た訳です。

西崎ー安藤
これも一切の接触が有りません。西崎の出所後、安藤が野ばら荘へ西崎を訪ねてきましたが、西崎は安藤に対して『関わる気はない』と言い放っています。安藤は裁判他で西崎を支援していましたから、府中にも訪れた思われますが、西崎が拒否していた可能性が大です。但しクリスマスイブに安藤を『串若丸』に呼び出している事から、電話番号は控えていたと思われます。但し再会時の様子からその場で電話番号を交換する、という雰囲気ではありませんでしたのでどうやら安藤は当時の携帯電話番号を変更していなかったようです。

杉下ー安藤
これも十年間、会っていません。最初の再会時に杉下が『十年ぶり』『昔の友達』と言っています。事件後のスナップ写真のスタックで野ばら荘の杉下の部屋を訪ねた安藤に門前払をした杉下が描写されています。但し通信でのやり取りはあった、と想像されます。一つには安藤の帰国後最初のメールがSNS系のツールを使用しています。当時は今で言うガラ携の時代。十年間通信も取っていない相手とやりとり出来ません。また、メールの書き出し(西崎の出所まで待った)は杉下は安藤が海外に赴任している事を知っている前提での記述です。但し安藤のメールをすぐ消そうとした処を見ると、その関係はかなり粗であったと思われます。

杉下ー西崎
これも十年間会っていません。西崎が出所後に杉下を気に掛けて興信所まで使って様子を掴もうとした処を見ると、服役中も杉下は面会をしなかったようです。また、この事から杉下は事件後携帯番号も変更していたと推測出来ます。

成瀬ー西崎
実はここが一番密であったと思われます。
成瀬自身が杉下に『何度か府中に差し入れした』と言っています。また事件後直ぐに変更し、杉下さえ知らない成瀬の携帯番号を知っており出所後直ぐに西崎が連絡を入れています。

杉下ー成瀬
会ってもいないし、通信もしていない。お互いに携帯番号も変えており、相互に連絡先さえ知らない状況です。成瀬は島で高野に会った際に杉下の携帯番号を知りました。その際杉下の様子を聞いています。また杉下は成瀬の電話番号を西崎に会った際に聞かされていた可能性が有ります。成瀬からの電話を取った際、第一声に成瀬がそれに続いて言った〝下にいる〟との発言程の驚きはありませんでした。地下街で倒れた際に出れなかった着信の履歴を把握していたからだと思われます。

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