ドラマがキルケゴールの実在主義のモチーフである根拠を述べてゆきます。
次は対称性・対照性についてです。
これも皮肉(イロニー)と併せ、多くの例があります。
キルケゴールは弁証法を駆使してその思想を展開して行きました。
これはキルケゴールの時代、ヘーゲル哲学が持て囃された事に対するアンチテーゼとして同じ弁証法を駆使して、ヘーゲル哲学が描かない、論理的には説明しえない個人の問題を描こうとしたためです。
弁証法においてはテーゼに対するアンチテーゼという形で二つの対称性・対照性を統合(ジンテーゼ)する、という方法がとられます。
対象性・対照性の例を挙げてゆきます。
他にも見つけられた人はがいらっしゃれば、ぜひ教えて下さい。
お城と幽霊屋敷
杉下は〝お城〝と呼ばれていた実家を追い出されて、地元の子供からも〝幽霊屋敷〝と呼ばれていた集落の一番外れにある古びた一軒家に居を移すことを余儀なくされました。
スカイローズガーデンと野ばら荘
名称も空と地、実際の居住環境としても一方はタワーでセキュリティも万全なマンションであるのに対して、もう一方は築70年にもなるオンボロ格安アパート
杉下と西崎
さざなみが燃え上がる炎を見て、苦しみから救われた杉下と、母親からの炎によるDvとその母親が亡くなった原因も火災であるという強烈な炎に対するトラウマを抱えた西崎。
さざなみ放火事件とスカイローズガーデン事件
製作者の意図により作り出された対称性と対照性を持つ二つに事件。対称性と対照性が多重構造として形成されていています、これについては別途詳述するつもりです。
1 件のコメント:
さざなみ炎上とスカイローズガーデン事件も対称性の範疇に入れていいのかもしれません。
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