2015年5月19日火曜日

事件に対する成瀬の認識の到達度の検証


西崎:「作戦は失敗だ。警察に通報してくれ。警察には作戦の事は黙っておこう。俺が一人で奈央子を連れ出す積りだった。」
杉下:「でも…」
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(成瀬のモノローグ)
西崎は自分でやった、ということか?そういう意味だな?でも杉下はそれを否定しようとした。

なぜ西崎は奈央子を連れ出せなかった?
玄関が荒れていた。野口と西崎の取っ組み合いは玄関から始まり、ダイニング、そしてリビングに場所が移ったという事だ。
もし入室後直ぐ野口との取っ組み合いが始まったなら脱出できる。
西崎の入室段階で奈央子が野口に捕まっていたとしたら、西崎は奥まで立ち入るだろう。野口との取っ組み合いは玄関からは始まらない。
そうすれば奈央子は西崎が入室した段階で玄関にいたはずだ。取っ組み合いまで若干の時間があったはずだ。その間に鍵はかけられた。

なぜ脱出に時間を要した?
奈央子が渋ったからか!奈央子が脱出を渋り、西崎はそれを説得していた。その間に鍵がかけられた!なぜ奈央子が脱出を渋った?詳細はわからん。

そしてその場に野口がやってきて取っ組み合いが始まった。たまたま野口が玄関に現れたのなら西崎は単に花屋だ、と言い逃れる事が出来る。野口は奈央子の不倫相手としての西崎を認識して玄関に現れた。なぜ玄関にいるのが奈央子の不倫相手と野口にわかった?
奈央子が事前に野口に漏らしていたなら、野口は最初から玄関にいたはずだ。
杉下か?杉下が何らかの事情で西崎が奈央子を連れ出す計画を野口に漏らしてしまったという事か。
それはなぜ?詳細はわからんがとにかく杉下は野口に追い詰められて、切羽詰まって計画を野口に漏らしてしまったんだ!
杉下は計画をバラすことで、野口と西崎を揉めさせて、警察沙汰にしようとしたんだ。西崎が口にしたアイデアだ。だけど通報出出来なかった。杉下が計画を変更するほどに追い込まれた理由は?何を野口から守ろうとした。西崎でもないし、当選俺でもない。奈央子なら、当初の計画でいい。とすると残るは安藤だ。杉下は安藤を計画にまきこみたくなかったようだ。そうすると安藤に関して、何か杉下は野口から追いこまれ、警察沙汰にすることで安藤を守ろうとしたのか!

計画は奈央子を救出するためのものだ。西崎や杉下が奈央子をを殺害するはずが無い。仮に西崎がやったとするなら夫の野口だ。そうすると野口が奈央子を殺害した事になる。
本当にそうか?
先に野口と西崎が揉めていたはずだ。その状況で先に野口が奈央子を刺すには一度西崎から離れて奈央子に向かわなければならない。そんな暇、西崎が延びてでもいない限り出来ないだろう。仮にそうだとしても、野口が奈央子を刺した直後に西崎は燭台で野口の後頭部を殴打しないといけない。そんな事は延びた人間には無理だ。そうすると杉下か?杉下が野口を殴打した?
しかし杉下は、血に汚れたブランケットを持っていた。服も汚していた。介抱した、という事だ。野口を殴打した直後に、倒れた人間を介抱しうるか?無理だ。だとすると、このシナリオは成立しない。奈央子を刺した野口を西崎も杉下も殴打していない。

そうすると、野口が先に殴打されたのちに奈央子はが刺されたことになる。
誰が野口を殴打した?
先に野口と西崎がもみ合っていた。もみ合っている相手の後頭部を西崎が殴打するのは不可能だ。そうすると誰が野口を殴打した?杉下?もみ合いの間で、西崎が危険になり、それを助けるため杉下が野口を殴打した?でもこれもさっきと同じだ。殴打直後に杉下が介抱など出来るはずがない。

そうすると、やはり野口を殺害したのは杉下ではない。西崎でもない。とすると奈央子が野口を殴打した、その後に奈央子は自殺を図った。杉下は介抱した。つまりは心中だ。西崎は奈央子の罪を被ろうとしている!俺も杉下に代わって放火しようとした事がある。奈央子に対する愛故か。

心中とすると奈央子は野口から離れる気など無かった。
でも奈央子は自ら西崎に来ることを求めたんじゃないか。なんの為に?あの時部屋にいたのは杉下だ。野口が西崎と奈央子を疑っていたと同様に、奈央子は杉下と野口の関係を疑っていた?奈央子は西崎に杉下を野口から引き離して貰いたいが故に、西崎を呼んだんだ!

西崎を救う方法はないか?そもそも心中じゃないか。西崎が罪をかぶる必要はない。
正直に証言したら?奈央子がDVを受けていた。奈央子の体を調べればすぐわかるはずだ。だから3人で協力して奈央子を助けようとしたが外鍵が掛けられていて脱出できず、心中となった。
ダメだ。計画の結果が心中なんて警察が信用するはずが無い。さざなみの時の警察を思い出せ。警察の捜査能力なんて信用できない。そうなれば杉下が殺害の関与の嫌疑にさらされる。展開によっては、杉下が犯人にされかねない。計画は無しだ。
杉下を守る為には西崎を切るしかない。計画は隠蔽する。
警察は三人の関係性も調べるだろう。特に俺は杉下とさざなみで繋がっている。それは調べられればすぐわかる。当然計画を一緒に練る関係性を疑う。偶然、それを装う。それで突っ切る。
鍵はどうする?
鍵がかかっていた事で、西崎の情状酌量を得られる可能性はある。誰がかけたかは分からないが、それで西崎を多少とも救うことが出来る。
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(成瀬:『どうして、今自分がここに居るのか解った…』)
成瀬:「大丈夫、全部偶然だって言えば良い。俺と杉下は何も知らんかった。それでいいね」
西崎:「杉下を護ってやってくれ」

安藤:「何があった」
西崎:「逃げられなかった」
安藤:「俺のせいだ」
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(成瀬のモノローグ)
西崎はなんで状況の説明をしない?西崎は安藤が鍵を掛けたのを知っているのか?
安藤と西崎は会ったんだ!それで安藤は何がしかの計画に気付いたんだ。
安藤は杉下にサプライズのプロポーズを予定していた。それが出来なくなる事を予想した。
それで鍵を掛けた。でも何故?安藤が知りたかった事はなんだ?杉下がプロポーズを受けてくれるかだ。プロポーズが出来なくなる代わりに、室内の混乱を作り出して、杉下が自分を頼るかをためした?でも、プロポーズなら後からでも出来る。後からでは出来ない事が前提で、今試した?
安藤は作戦の外の人間。作戦が終わった後では杉下の気持ちには入り込めないと判断したんだ。そうすると、入り込めない理由は作戦の参加者にある。
西崎?でも西崎は杉下の気持ちには気づいてない。仮に安藤が杉下の西崎への気持ちを知っていたとしても、問題じゃない。すると俺か!安藤は俺と自分のどちらを取るか、試したんだ。安藤は俺が計画に参加していることと、俺と杉下の関係性を何らかの形で知ったんだ。
偶然、という言い訳が通らなくなる。安藤に鍵を掛けた理由を喋らせてはならない。
安藤は自分からは言わないだろう。それは自分が良く分かる。いえない。こちらから鍵がかかっていたことは隠蔽する。それで安藤の証言を封じよう。
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杉下:「外からドアチェーンかかっとった事、警察には言わんで」

10 件のコメント:

motoさん さんのコメント...

この当時は、杉下が成瀬に安藤の外鍵の隠ぺいを依頼せずとも、成瀬は外鍵の隠ぺいの必要性を理解していた、と考えていましたが、今では果たしてどうかな?という考えに転向しています。

成瀬が杉下の依頼より前に外鍵の隠ぺいの必要性に気づいていたとしたら、杉下の依頼にあそこまで驚いた表情を浮かべる事もないと思うんですよ。
その後の10年間成瀬と杉下は接触は有りません。成瀬が杉下のNは安藤と誤解し、成瀬が杉下を嫌ったからです。

そうすると、まだこの時点では成瀬は外鍵を隠ぺいする必要性は認識していなかった、と考えるのが道理と思うんです。

それではなぜ成瀬が最終的に外鍵を隠ぺいしたかというと、これがよくよく考えると溶けていない事になる。
杉下の依頼を受け入れた、とは上記の事を考えるとちょっと無理がある。そうすると、成瀬自身の利益、自己保身から外鍵を隠ぺいする事にしたのかな?と考える方が自然なようなんです。

ただ、なぜ外鍵を隠ぺいする事が成瀬の自己保身上都合がいいのか、がまだ見えていないので、ちょっと困ってます。

motoさん さんのコメント...

成瀬が自己保身を意図して外鍵を隠ぺいするとした場合の判断ですが、成瀬から見たとき、安藤が自分から外鍵をかけた、とは言わないだろう、と見えていたと思うのです。自身の行動の結果が事件になったとは、なかなか言えないだろう、と。
そうすると、成瀬的には、自分が作戦とは無関係を装うには好都合で、わざわざ成瀬が外鍵が掛かっていた、と安藤に何かを喋らせる必要はない訳で、成瀬が外鍵を隠蔽するのは、至って判りやすい。

これはこれでいいとして、ではなぜ杉下の外鍵隠ぺい依頼にあそこまで驚き、その後の10年間杉下と接触を断ったのか、という部分を考えると、成瀬は杉下が外鍵の隠ぺいを成瀬に依頼するまでは、外鍵については証言しようと考えていたからだと言えます。外鍵が掛かっていた、と答えた方が西崎に酌量の余地が生まれるからです。だからこそ酌量の余地を潰す事になる杉下の外鍵隠ぺいの依頼に、彼は驚き、怒りを覚えたと考えた方がいいと思います。『西崎の酌量の余地を潰してまで、安藤を護らなければならないのか!?』と。

motoさん さんのコメント...

そうすると、成瀬は仮に外鍵が掛かっていた、と捜査機関に証言したとしても、西崎との共謀内容(西崎の単独計画、成瀬と杉下が居合わせたのは偶然)は担保出来ると、考えたいた事になります。

西崎と安藤との会話から、二人が事件前に鉢合わせした事、その事で安藤が外鍵をかける行動に出た事までは了解できるけれども、この情報だけであれば、成瀬と杉下の計画参加が明るみに出る事までは成瀬としては想像が出来ないものでした。

ですから成瀬としては、外鍵について証言する事で共謀内容を担保出来る、西崎の情状酌量を期待できると考えていた、という事でしょう。

成瀬に決定的に欠けていた情報は、安藤が三人が会っていた、という事実を知っている、という点で、それゆえ杉下が成瀬に外鍵の隠蔽を依頼したのですが、彼にはその意図までは伝わらなかった、という事です。

motoさん さんのコメント...

しかし10年を経て、彼の判断は、もしかしたら違ったのかもしれない、と考えていたのではないかと思います。
その根拠は、高野と島で偶然再会した際におずおずと杉下の様子を訪ね、高野から教えられた杉下の電話番号に電話をかけている点です。
これは彼は彼で西崎が出所した事を機に、落とし前を付ける必要を感じていたからだと考えます。落とし前を付ける必要を感じたのは、彼が事件当時の判断が間違っていたかもしれない、と考えたからではないでしょうか?そうでなければ、彼から杉下へコンタクトを取ろうとは考えないと思うのです。

成瀬は高野から杉下の様子について、『変わらんよ、あの子は。強い子やけん…電話してやり』と教えられます。
高野が知る杉下は島時代のものです。そしてその高野が『変わらんよ』と言っているという事は、杉下はやはり島のころと同様、苦闘を続けている、だから助けてやれ、と高野が成瀬に促している訳で、このことから杉下はその後安藤とは結婚していない、一人だ、という事が成瀬に伝わる。成瀬にとっては杉下が安藤を庇ったという判断が間違いで会った可能性がさらに高まった訳で、落とし前を付ける必要性が更に高まった。だから電話した、と見るのが正しいでしょう。

では成瀬は事件後、杉下が安藤の外鍵を隠蔽しようとした理由をどう考えたのでしょうか?それはやはり安藤が偽証をひっくり返す可能性があり、杉下がそのために隠蔽しようとしたという事に気づいたからだと思います。
杉下は作戦会議の際、安藤は作戦の事は知らない、と言っていました。ですから作戦そのものの存在は知らなくとも、3人が会っていた事までは知らない事は担保されていない。3人が会っていたというのは偽証の根幹を揺るがす証言となるので、そのことを安藤に喋らせない為に、外鍵の隠蔽の必要性を杉下は成瀬に伝えようとした。そういう可能性に成瀬も後に気づいたのだと思います。

motoさん さんのコメント...

安藤の外鍵の隠蔽が三人の謀議を担保する手段だったと仮定したら?

成瀬に、こう考えるきっかけを与えたのは、もしかしたら西崎の行動だったのかもしれません。
成瀬は杉下に外鍵の隠蔽を依頼されましたが、西崎との間にはそのような謀議は入っていません。
にも拘らず、安藤が外鍵をかけた事を認識しているはずの西崎も安藤の外鍵には口を噤んでいる。
もし、成瀬が入室する前の段階で杉下と西崎との間で外鍵の隠蔽に関しての確認事項が存在するのだとしたら、後に入室した成瀬とも捜査機関への通報前に確認するはずです。まして杉下は西崎の「作戦は失敗だ。警察に通報してくれ。警察には作戦の事は黙っておこう。俺が一人で奈央子を連れ出す積りだった。」に対して「でも…」と答えており、作戦の隠蔽に対してさえ二人の間に同意は無かった事は成瀬にも知れるわけです。
外鍵の隠蔽について西崎と杉下に謀議があったとは考えづらいにも関わらず、西崎も杉下と同じ行動を取った。これを見たとき、成瀬には二人がともに安藤の外鍵の隠蔽を行う必要性を共通して認識していた、と見えるわけです。

そうした時、謀議のポイントを改めて考えると、
1)作戦は存在しなかった
2)3人が居合わせたのは偶然だった
について、1)は杉下が「安藤は知らないから」といっていますが、2)については成瀬にはそれが担保される情報が有りません。つまりここで成瀬は西崎と杉下が自分にはない情報、つまり安藤が3人が事前に会っていた、という事を覆しうる存在であったために、杉下と西崎は示し合わせもなしに同じ行動を取ったと理解しえたのではないでしょうか?

motoさん さんのコメント...

杉下が外鍵を隠蔽したのは、安藤を庇う意図からではなく、謀議を成立させるための手段であった可能性に気づいた時、成瀬には杉下の意図はどう見えたでしょうか?

成瀬は杉下の西崎に対する感情に気付いています。そして西崎が杉下の感情には気づいていない事も知っています。野口夫妻の死亡は奈央子の心中であった事も理解しています。そして西崎が奈央子の罪を自分の罪として引き受けようとしていることも理解できています。

そうすると、成瀬からみた時、杉下が謀議をなんとか成立させようとする意図は、西崎に奈央子への思いを成就させたいが為の行動と見えたはずです。
そこを事件当時は読み違えた、その点に関して彼は失敗した、と思い、後の自分の行動(杉下と怒りの決別)にひけ目を感じていた。だからこそ、高野と島で再開した際、杉下について、おずおずと状況を高野に聞こうとした、というのが結論かな。

motoさん さんのコメント...

長々と書いたので、ポイントの整理をしたいと思います。

・成瀬は事件についての3人の謀議の段階では、外鍵の隠蔽の必要性を感じていなかった。だから当初は、捜査機関に外鍵が掛かっていた事を証言する腹積もりだった。
・杉下からの外鍵の隠蔽依頼を成瀬は、杉下が安藤を庇おうをしている、と誤解した。その為、杉下に対して怒りを覚え、決別した。
・事件とは一切無関係を装いたい成瀬としては、鍵を掛けたがゆえに事件を招いてしまった安藤が自ら証言するとは考え難く、それなら触れずに済ましてしまえばよい、と判断し、外鍵については触れなかった。
・杉下との接触を断った後、改めて考えた時、外鍵の隠蔽について西崎とは謀議がないにも関わらず西崎も外鍵に触れなかった事を考えたとき、西崎も杉下も安藤が”3人が居合わせたのは偶然”という偽証の根幹を揺るがす存在であったがゆえに、同じく安藤の外鍵を隠蔽したという事に思い至った
・外鍵の隠蔽が偽証を担保する手段であった事に気づいた時、成瀬には杉下の動機が、西崎に奈央子への愛を完遂してもらいたい、という思いでなかったか、と考えた。
・それゆえ、自らの杉下への対応について、後ろめたさを感じ、西崎出所を機に杉下への落とし前の必要性を感じていた。

motoさん さんのコメント...

成瀬がスカイローズガーデンでの事件が奈央子による心中だと理解しえたロジックを簡潔に説明する必要があるかな、と思います。モノローグ風の本編はわかりずらいですよね。

1)杉下と西崎は奈央子を殺していない。なぜなら作戦が奈央子を救出するためのものであったから。

2)杉下は野口を殴打していない。なぜなら杉下は血まみれのブランケットを持ち、服を汚していた。人がなくなる程の殴打を行った人間が、そ介抱など出来ない。

3)奈央子を野口が刺した後にその後頭部を西崎が殴打した、と仮定する。西崎と野口は揉みあっていた(玄関からリビングに懸けて二人が揉みあった様子が見て取れる:成瀬が入室した際、玄関からリビングまでが荒れている様子を見ており、口元に殴られた後のある西崎を見ている)。仮に野口が奈央子を刺すとすると、西崎が伸びている合間でなければ、そのような状況は発生しない。しかし野口の後頭部を殴打するタイミングは野口が奈央子を刺した直後しかないはずで、そのタイミングで伸びたはずの西崎が野口の後頭部を殴打するのは矛盾する。そうすると、西崎は野口を殺していない。

4)以上から杉下も西崎も野口を殴打していない。残る可能性は西崎と揉みあっている野口を奈央子が殴打した後、自害する方法しか残らない。


原作になく、ドラマに追加されたアイテムが成瀬が杉下から受け取った血染めのブランケットです。この存在により成瀬は杉下が殺害を行っていな事が認識できる。ドラマではこれがないために成瀬は杉下の野口殺害を払拭できていないのです。

motoさん さんのコメント...

ひとつ前のコメント、修正が必要です。

ドラマではブランケットがあったがために成瀬は奈央子の心中である事を理解していました。原作はこれがないので、成瀬は最後まで杉下の野口殺害を払拭できていません。

motoさん さんのコメント...

あと、2点この部分に関して言及するなら、西崎の行動と、杉下の行動についてですね。

安藤がカギをかける事になった事情、およびそれに関連する西崎とのやり取りについては、本編に書いた通りで、成瀬にも認識可能だったと思います。これは現在も理解に変更はないです。
結局安藤が鍵を掛けたのは、西崎か成瀬が参加する事とその成瀬と杉下の関係が安藤からしたら敵愾心を煽るレベルのものであったが為に、安藤に鍵を掛けさせる行動につながってしまった。それを成瀬にも理解できる。

また、西崎と野口が揉めたきっかけも杉下が安藤に関して追い込まれたが為に作戦をバラしてしまったのが理由であったことも、成瀬には認識可能です。これも当時の判断から変更は有りません。


今回、ここまで整理してまた一つ新たな理解が生まれました。すれは杉下が安藤に関して追い込まれ、作戦を野口にバラしたのは、彼女が何か勘違いをしていたからだ、という点に成瀬は気づいたはずだ、というものです。
というのも、成瀬はこの食事会が安藤の杉下へのプロポーズの場となる事、そして野口がその協力者である事を知っているからです。そうであるなら、野口は杉下を安藤の事で追い込む、という行動を取るはずがなく、そうすると何か杉下が勘違いして、安藤が追い込まれたととり、作戦をバラしたのであろう、という事は推測が可能です。