すなわち
杉下は罪(成瀬が行おうととしている隠蔽工作)を犯した人間(=成瀬)を捜査機関から匿う意図で偽証(=犯行現場は見ていない、外鍵については知らない、三人が居合わせたのは偶然)した
杉下は罪(=自分が野口を殺害した、という偽証)を犯した人間(=西崎)が一番傷つかないよう、捜査機関に偽証(=犯行現場は見ていない、外鍵については知らない、三人が居合わせたのは偶然)する
共に、偽証を犯した人間のために自らも偽証をする。
しかし、これは罪の共有と言えるのか?
さざなみにおける杉下の偽証は、成瀬との事前の会話は有りません。それに杉下が成瀬がやったと思っていたのは放火であり、罪の性質が異なる。それ故に共有と呼びうる。
スカイローズガーデンでは三人の間で意志のやり取りが行われていた。
処理の方向性についての会話が成立していた。
それにそもそも偽証の罪を匿うための偽証、であるなら、それは自ら同じ罪を犯している事になる。
ですので、これは罪の共有ではなく共謀です。三人の行為は正確には共謀なのです。
そうすると、西崎が杉下に向かって発した『愛はないかもしれないが、罪を共有してくれ』
これもトリックである可能性が大です。
1 件のコメント:
私が3人の偽証が罪の共有ではなく、共謀と断じるのは、ここに書いてある事、その認識からです。
3人の偽証は罪の共有などではなく、共謀です。
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