結婚式の三次会をけって、あずまやで二人して会話した際の杉下の言葉。
『成瀬くん、なんも変っとらんね。よかった』
この言葉に杉下のゴンドラ以降の価値観、そして杉下の成瀬に対する感情の本質が現れていると思います。
自らの宣言『誰にも頼らず上を目指す』は自分が変化し続ける存在である事を成瀬に約したにも関わらず自らにはその力が無いと安藤からゴンドラで思い知らされ、『変わる事が出来ない存在』だと自覚した。
しかし成瀬と再開し、成瀬が『そのままでいる存在』であった事に気付きそしてそれに安堵する自分。
杉下は自分が上昇志向を放棄し、成瀬という呪縛から逃れる事が出来た。そして相応に平穏に過ごす事が出来たけれど、『変われない存在』である事に成瀬に対するある種の引け目を抱えていたのでしょう。ですかその当の成瀬に『変わらない』有り様を観て、自らが成瀬に惹かれた本質を見出し、そして自らが『変われない存在』である事を肯定出来たのだと思います。
そしてその後、真に自らが素のままでいられる成瀬との関係再開を求めたのだと理解しました。
ですから、ゴンドラ前に成瀬を求めた動機と、再開以後の動機では随分と様変わりしていますね。
参照
杉下が希求していたもの
ゴンドラで杉下は成瀬を諦めた
2 件のコメント:
ひまわりです。
すると、ドレッサー事件も「変われない自分」を自覚した一つの場面ですかね?ゴンドラでの「変われない自分」の気づき後はプラスに変化し、ドレッサーでの気づき後は随分と落胆してマイナスな変化が強いのは、早苗がらみだからでしょうか?
ドレッサー事件についてはまだうまく説明できませんね。考えている途中です。
ドレッサーについて、成瀬、西崎、早苗がどう絡んでくるか…
でもスカイローズガーデンの発端となった事件ですから、最重要ポイントです。
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