やっぱり何度考えても、成瀬が安藤に言った発言が解せません。
「杉下があの時考えていたのは安藤さんの事だと思います。あなたを守ろうとしていました」
「あなたが杉下のそばに居てくれてよかった」
前者は少なくとも嘘は言っていない。それは確かです。成瀬は杉下が安藤の僻地行き阻止のため杉下が行動したのは理解出来ていますし、それが杉下の誤解に基づくものである事も分かっていました。(もっとも僻地行きが焦点となっていたという事までは無理)。
でも、嘘はないにせよ、なんでこんなことを言ったの?という疑問が未だに解消でき無い。
安藤はこの直前に、『君から何も聞けなければ事件のことは吹っ切るつもりで居た』と言っています。つまり成瀬は、わざわざ安藤の後ろ髪を引くような事を事を言った、という事になる。じゃあ成瀬の意図は何?という事になる。
すんなりとは入ってこないのですが、あえて言えば、杉下に対して保険を掛けた?という見方です。
この時の状況として、成瀬が杉下のNだと思っていた西崎には杉下を受け入れる意思はない。だからこそ西崎は成瀬に杉下を助けるよう連絡して来た。しかし成瀬はあえて杉下に選択権を委ねた。可能性として杉下は自分を頼らないかもしれない。もし杉下がそういう判断をしたなら、最後に杉下を委ねる先として安藤には依然吹っ切ってもらっては困る。だから後ろ髪を引いた…
という推論はしうるのですが…これはなんだかな〜という感じです。自分に強引な事はできないから、ダメな時は安藤よろしく!みたいですよね。
さらにわからないのが、「あなたが杉下のそばに居てくれてよかった」なんです。
成瀬は、こんな事言えるほど安藤の事知らないでしょう?
成瀬が知っている事といえば、勤め先と野ばら荘にいた事とプロポーズしようとしていた事と鍵を掛けた事ぐらい。服役中の西崎から色々なエピソードを聴いた、という禁じ手を持ってきてもいいけど、それにしたって…
だからどうしてもこのシーンは私には破綻しているように見える。誰かこの問題を説明出来る方いませんか?
参照
成瀬は安藤に嘘は言っていなかった 前言の撤回
成瀬は杉下が計画をバラしたのを誤解が原因だと気付いていた
0 件のコメント:
コメントを投稿