杉下の『究極の愛』という名の精神保護機構が、なぜ西崎を対象に働いたのか、そのプロセスを検討します。
安藤に乗せてもらったゴンドラにより杉下の心理変化が発生します。その内の一つが、この『究極の愛』という精神保護機構が働く対象から成瀬が外れたんです。これには杉下自身が暫く気付いていません。成瀬の作戦参加を知らせるメールで、漸く『逢ってはいけない』という心理が働かない事に気付きました。
そして、この時から杉下の『究極の愛』の精神保護機構が西崎を対象に働き出した、と見ています。
なぜ『究極の愛』が西崎を対象に動きだしたのか、というとシステムの環境がそろってしまったのです。
杉下の『究極の愛』のシステム構造は下記の通りです。
(入力)成瀬が好きで堪らない
(制御因子)誰にも知られず相手の罪を引き受ける
(出力)黙って身を引く
つづく…
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