2015年10月13日火曜日

杉下の『究極の愛』が西崎に働いた経過 その3

…続き
このような形で、システムの要素のうち(制御因子)と本来(出力)である条件が先に揃ってしまった。元々杉下は西崎に対して心理的シンパシーを感じており、且つ串若丸での西崎の話から更なる心理的接近を強いられた。そのような心理状態でシステムの(出力)と(制御因子)が条件を成立させ、杉下の『究極の愛』の精神保護機構が逆回転を起こし、西崎に対する感情の盛り上がりが発生した、と理解しています。

周囲の条件が揃う事で気持ちが盛り上がる、という心理は十分ありうる事です。
特に若い頃には自分の周囲が特定の誰かとの関係を取りざたするだけで、その相手の事を意識する、という心理はいくらでもあります。

杉下の場合、かなり複雑な心理を抱えていますので、上記のような単純な条件ではありませんが、状況さえそろえば同様の現象は起こりえますし、まさにこの時、それが起きた。
そう判断しています。

参照
ゴンドラで杉下が解放されたもの
西崎の「罪って、どんな罪だ」に対する杉下の戸惑いの表情
杉下の『究極の愛』の構造

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